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前ページ次ページ上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/とある科学の超荷電粒子砲(プラズマ・キャノン) 第2部 第05話 第一章開戦前(5) やや薄暗さを感じる個室でシットダウン形式の創作フレンチを 2人きりで食べる。 正直な話、そう高くはない。1名30,000円(消費税別)なら普通だろう。 2時間狭くない個室を2人きりで占有し、人件費や食材の事を考えれば むしろ安いくらいではと私は考える。だけど・・当麻の金銭感覚ではどうだろう。 前に常盤台のランチで40,000円する話をしたら目をひんむいて驚いていた。 まあ言わないほうがいいわね。 でもこうゆう雰囲気をつくるための必要経費は惜しむわけにはいかないわね。 私は当麻との会話を続ける。 「当麻今日はありがとうね」 「可愛い彼女を守るのは彼氏の勤めだよ」 「ありがとう。当麻これからもよろしくね、そしてパパの件お願いね。」 「美琴の父さんか・・、でどうなのさ実際は?」 「ちょっと顔は濃いけど、中身は娘を溺愛するただの父親よ」 「でもさ。。娘を溺愛するならなおの事父親は恋人を敵視するんじゃないか?」 「パパはね仕事がコンサルタントなのよ。だから、人を見極めることはプロ中のプロよ 当麻が信頼に足る人物なんてすぐに見抜くわよ」 「美琴はね・・俺を過大評価しすぎじゃないか?」 「ふふそうかもね。でも後1年もすれば当麻は絶対に変わる。その時には 当麻はいまより遙かに強くなる」 「美琴は強いな。でもさ・・超がつくエリートの美琴と俺は同じゃない。しょせんはレベル0だし。。」 「レベル0だからは忘れよう当麻、当麻の右手をちゃんと評価しない学園都市がおかしい と私は思うわ」 「確かに俺がちゃんと右手に向き合わないといけないんだな。 後2年もすれば、俺も進路をかんがえなきゃいけない。不幸だとか言っても誰も助けて くれない。でも悲しいかな俺はまだ学力すらおぼつかない。だから美琴に助けてほしい」 「当麻は地頭は悪くないわよ、だから少しづつでもやろう」 「ああそうだな。まず英語から頑張るよ。」 「当麻がやる気を出してうれしいわ、私もできる範囲で手伝うから頑張ろう。」 「なあ、美琴のパパはNGワードはあるか?」 「ないわよ。だけど不幸だ・・は言わないほうがいいかな」 「そうだな。大事な娘を不幸な男に預ける父親はいないわな」 「そうよ。だから自己否定はやめよう。それだけで十分よ。 それに取り越し苦労もいらないかな。パパに小細工なんて通用しない。だから堂々と していればそれでいいわ」 「ああわかったよ」 私は、当麻の想いと認識を確認でき、ちょっと前までのあやふやな関係が深まり、はっきり リアルな恋人になりつつあることを感じる。さあてそろそろ部屋に帰るか 「当麻・・そろそろ部屋へ戻る?」 「ああそうだな」 「その前に少し外で空気吸ってきたいけどいい?」 「そうか・・じゃ先に部屋に戻るわ」 さあてとこんな夜中にしょうもないお客様ね。 私はホテルのエントランスを出て携帯で私を呼び出した ほとんど裸の女を確認する。 「こんばんわ、窓のないビルの案内人の結標さん」 「1位の御坂美琴さんこんばんわ」 「別に結標さんなら研究所でもお会いしたのに」 「そんな公的な場では相談なんてできないわ」 「でご用件は?」 「私と戦ってほしい。」 「そんなのそれこそ多摩川の河川敷でもいいし、なんなら研究所でもいいわよ」 私の今回の私的旅行の目的のひとつに隙を見せた時に学園都市で誰が動き出すかを 確認する狙いがあったが、なるほど最強のテレポータの案内人ね・・ これは面倒くさい相手ね。レベル4の中で一番戦闘むきな最強のテレポータ だけど・・不意打ちじゃないなら今のレベル5ですらない私でもどうにでも なるわね 「無駄じゃない。能力発動の瞬間にその座標の空間を爆砕できるような化け物に 戦いを挑んでも。」 「私の事をよくご存じね。学園都市では勝ち目がない。だから、私が誓約書に しばられたこのタイミングで襲うと?」 「さすーが回転早いわね。そう。そのとおりよ。それにある意味対等じゃない。 今はレベル4どうし」 「そう・・まあいいわ。攻撃しなさいよ」 「あら・・レベル5でないくせに余裕かまして。いいわお言葉にあまえ・・」 結標は、急に頭を抱えて苦しみ始める。 「御坂さん何を?・・・」 「キャパシティーダウンて知っている?」 結標は、頭痛に顔をしかめながら息も絶え絶えに言葉紡ぐ。 「え?ふう・・あのテレスティーナが・・・か・開発した・・ 能力者・・の演算・・・を特殊な・・・音波で・・・妨・・害するそ・・装置 ・・のこと?」 「ええ・・あれね私の能力で再現できるのよ」 「/ええ・・・そんなうそ・・み・・御坂さんは確か、で・・電撃をベースにプ・・プラズマ を扱う能力者では?」 「私はね、能力の汎用性でも有名なのよ。だ・か・ら電気で再現できることはほぼすべて できるのよ。だからスピーカ機能もあるわ。超音波も含めてね。どうする?もうあなた の勝ち目はないわよ」 「あ・あ・・やっぱり・・ダメね。ええ降参するわ」 結標は、片手で頭を押さえながら、片手を上げて降参の意を示す。 「じゃ・・止めるわね。」 「ふ・・苦しかった。反則よねキャパシティダウンが使えるなんて・・」 「まあ外ではか弱い女の最後の手段よね」 「謙遜のつもり?そこはかとなく自慢と嫌味に聞こえるわね」 「まあいいじゃないの。別にこんなの大した話じゃないわよ。 それはそうと、私に勝ってどうする気だったの?無断外出は犯罪よ本来ならね」 「協力してほしかった。」 「は?そんなの口で一言いえば済む話じゃないの?」 「そう?私は学園都市最強の貴女に私の覚悟をしってほしかった。」 「は・は結標さんはツンデレさんなんですね。で私に何を協力してほしかったの?」 「ツリーダイアグラムを利用した人工知能による超能力開発の可能性の探求」 「で・・危険きわりない人間を利用した、超能力開発の中止をアレイスタに直訴する?」 「え・・なんでそこまでわかるの?」 「なんででしょうね。私はね、耳はいい方なのよ」 「そこまでわかっているなら話は早い。どうなの?」 「理事長のプランとは直接関係ないわね。まあそうね。ちょっと時間をくれない。 悪いようにはしないから」 私は、スマートフォンを取り出し当麻の電話番号を選択する。 「もしもし当麻、人生の岐路で悩んでる女の子が私に相談しに来たのよ。ちょっと一緒に話を 聞いてくれない?」 「美琴は女の子に大人気だな。いいよ。ちょうど退屈だったし」 当麻は2分で小走りでかけつけてくれる。 「美琴、人生の岐路で悩んでいる女の子は?」 「この薄着の子よ、霧が丘高校2年在籍の最強のテレポータ、結標淡希さん、 レベルは4だけど実質レベル5よ」 結標は美琴の行動がいまだに理解できず質問する。 「御坂さんなんで上条さんを呼んだの?」 「私はね大事なことは当麻に相談することにしたのよ。口は堅いから信用して」 結標は、美琴と当麻のまるで夫婦のような行動に目を丸くする。 美琴は当麻の顔を見てしゃべり始める。 「じゃ・・当麻結標さんの事情を説明するから意見をくれる?最終判断は私がするけど」 「ああ」 「結標さんは、前にテレポート中に事故を起こして、大怪我をしている。それ以来学園都市の 能力開発の危険性に関して内心相当な危惧と不信を持っている。そしてその解決策として AIを使用した超能力開発が可能かどうかをツリーダイアグラムで検証したい。 で私にコンタクトをとり、ツリーダイアグラムを利用する権限の付与と、AIで超能力開発 できるかどうかの検証を私が行ってほしい。ということでいいかしら?結漂さん?」 結標は、美琴が機密事情をしゃべりだし呆気にとられる。 そしてようやく一言返す。 「ええ、おおむねそのとおりよ」 「さて当麻私はどうするべきかしらね?学園都市1位で、プラズマ応用電磁力研究所の 副所長でAI兵器開発主任の私は?わたしが彼女の言う事を聞けば、今の研究の開発 計画の遅れと、莫大な延滞金を覚悟する必要がある。 それに、既存の研究機関からよく思われないわね、AI開発者の私の手柄になるわけだし。 下手すれば230万人全員を敵にするかもね」 結標は唖然とする。自分の悩みはほぼ結論が出ていることに気が付く。 「え?御坂さんそれって・・」 「そうよ。AIM拡散力場そのものはまだ完全には再現はできないけど、能力を工業的に 再現することはほぼ可能よ」 「当麻どう思う?」 「美琴 難しいことはよくわからないけど、結標さんが自分で納得できるならそれでいいん じゃないか?それに急いでもしょうがないだろう。」 「ええ、結標さんの考えていることは、学園都市の高位能力者なら考えない人はいないわね。 自分の強大な能力の危険性、能力開発の危険性、怪しげな実験の危険性。でも全部一辺には 変えられない。」 当麻は、美琴の立場と考えを整理する。上条当麻は、本質的には 頭の回転は速く、本質をとらえること は優れている。その上条当麻が最適解を導き出す。 「美琴、結標の考えを研究に紛れ込ませられないかな?」 「そうね。全部を変えるのはできないわね。でも方向性は正しいと私は思うわね どうせAIの可能性なんて早いもの勝ちだしね。いいわよ。十分採算も合うでしょ。 大きく考えて小さく始め早く学べでいいんじゃないかな。結標さん、どうだろう、 しばらくは私に任せてくれない。それで当麻が証人よ。結標さん」 「御坂さん、ありがとう。」 結標は感極まって泣き始める。 「じゃ・・淡希・・また会いましょう。プランはあとで連絡するわ。」 美琴と当麻は、淡希を見送り、部屋へ戻る。 「当麻ありがとう」 「え。俺は特に何もしてないけど。」 「そんな幻想はぶち殺すなんて言わなくても当麻がそばにいるだけで私は安心する」 「そうか・・」 「自分ひとりだけでなく、当麻という支えてくれる人がいるだけでこんなに気がらくに なるなんて驚きだわ」 「でも今回も美琴が全部筋書きを書いて処理した。」 「そうね。でも当麻がいなければあんなに余裕しゃくしゃくとはいかなかったかもね」 「そうか・・であの結標はどうする」 「そうね。元々最新のAI兵器関連は私がらみだった。私は元々AI兵器開発者だから 遅かれ早かれ彼女の問題に向きあう必要はあった。それに問題は彼女がトラウマに どう立ち向かうかなんだから。私の出る幕はあまりないかもね。」 「なんかだましたみたいだな。」 「そお?でも全部一辺に解決はできないし、あの状況では納得させるのが大事よ。実質 レベル5が能力暴走を外部で起こしたら大惨事よ。それにちゃんとケアはするわよ。 もちは餅屋でしょ。食蜂ならなんとかできるかもしれないし、ちゃんと精神科医のケアを受けてもらうわ。」 「そうか・・美琴は交渉の落としどころをちゃんと考えているんだな」 「いや当麻はすごいわよ。私の考えをちゃんと読んでくれた。」 「美琴は本当は怒り心頭だったんだろう?」 「え?」 「俺とささと寝室に行きたいのいきなり勝負しろじゃな」 「え・・わかっていたの?」 「美琴はね、表情がわかりやすいんだよ。自分では喜怒哀楽を隠してクールなつもり だろうけど、全部顔にでるんだよね。クセは知ったほうがいいぞ」 「えそうなの?気をつけないといけないわね 勝負師失格だわ」 「いや否定しているわけじゃない。勝負は敵を知るだけじゃないよな?己を知ることが 大事だ」 「彼を知り己を知れば百戦殆うからずね」 「美琴は孫氏も知っているんだな。正直すごいよ。俺は学識の面では足元に及ばない。 お互い己知り、少しづつ変えて行こう」 「やっぱり当麻てすごいわね。孫氏なんて知っているなんて やっぱりダイスキだわ。遅いしいい?」 「美琴は緊張するとしたくなるんだな」 「そうねなんか勝負すると無性にしたくなるのよね」 「そうか・じゃ」 「ハイこれちゃんと付けてね」 2人は生命力の戦いをはじめ、その戦いは終わることもなく 延々と続く、 そして2人のいちゃいちゃは尽きることはなく、夜は更けていく。 10代のしかも抜群の体力を持つ2人の営みは何度も延長戦を繰り返し きりがない。 最後2人が果てたころにはもう早朝という時間になっていた。 ・・・・・・・ 8月8日 (土) 「はあ・・あんまり眠れなかったな。」 2時間くらいだろうか?結局あまり眠れなかった。 当麻は何度も自分だけ充足し、最後の1回になってようやく私を満足させた。 そのころには2人とも体力の限界を迎え、ベッドでぴっくりとも動かなくなった。 当麻は疲れ果てたのだろう。まだ寝ている。 はあ・・疲れたな・・でも気持ちよかったな。 私は、昨日自販機で買い冷蔵庫で冷やしたキリンの紅茶500MLを飲む。 今日は夕刻6時に確実に南ゲートへ到着する必要があるので夕方の東名町田インター周辺の渋滞を考えると3時にはでなければならない。 (遊べるのはせいぜい午前中だけだな) 私はまだ寝ている当麻を横目でみながら、キャリーバッグを開けて今日の服に着替える。 白地に青の模様が混じったスカートにブラウス・・まあパパならいいか?今日はオフだし。 さあて、私はホテルのエントランスから浜辺へ向かう。遠くに江の島があり、いかにも湘南 な雰囲気が非日常の雰囲気を醸し出し、気分よく歩きだす。 朝6時だが、もうサーファが朝日を浴びて波乗りをしている。 私は、浜辺の公園の机の上にノートPCを広げ、決裁案件の滞留がないか確認する。 黒の画面に切り替わりプログラミング言語が急速にスクロールをはじめる。 わずか10分ほどでひととおり実験リポート、稟議、経費精算を確認し、電子決裁を 終え、滞留分を処理する。 さあて業務終了と、私は背伸びをし、ノートPCの画面を消す。 さあ・・今日は想いでを作ろう。 ・・・・・・・・ 私と当麻は東名高速を町田方面へタクシーで移動している。 午後3時太陽は少し傾きはじめているがナビの温度計は36度を示し相変わらず残暑は厳しい。 「当麻、今日はあんまり元気ないわね」 「美琴はタフだな。今日も元気一杯でさ、しかも睡眠時間2時間、美琴て化け物か?」 「まあ普通の女の子よりは体力あるわね。間違いなく常盤台では1番だったわ。」 「それって・・学園都市でも女子のトップクラスでは?」 「そうかもね」 「は・・これだから 何が能力と学力以外は普通の女の子だよ。体力も財力も 普通じゃないよ」 「そうかな?でも当麻の右腕ほどじゃないわよ」 「美琴くらいだよ。褒めてくれるのは」 「当麻・・?無自覚は罪よ」 「そうか?告白したのは美琴だけだぞ。宿題を教えてくれたのも、金銭援助したのも、そして 俺をダイスキだと言葉で言ったのも、俺を褒めてくれるのも」 「そう・・でもよかった。私が当麻の初めてで」 「ああ俺も自分が美琴の初めてでよかった」 「じゃ・・今日は後は頼んだわ」 「美琴パパね。動画は見せてもらったけど、正直怖いぞ?」 「大丈夫よ・・本当は優しいパパなんだから」 「そうだな。」 タクシーは土曜日の午後のわりにすいている、東名町田インターを4時におり、南ゲートへ向かう。 「当麻・・服でも買おうか?」 「え?いまさら・・」 「まあいいじゃない。あの量販店でさっさとスーツでも買おう。」 美琴は国道16号沿いの量販店で、タクシーを降りる。美琴は男物と女物のそれっぽいスーツを選び、 変えズボンと合わせて15万円で購入する。 「まあ形式だけど、大事なものよ」 「そうか・・」 「美琴はマメだね」 「最後の瞬間まで努力をおしまないだけよ」 「そうか」 美琴はスマートフォンの着信メールを能力で確認し内容を読み取る。 「あ当麻ママと合流しよう。ママが南ゲートへ到着したみたいだから。」 美琴は買い物中に予約したタクシーを見つけ、当麻と一緒に後部座席にのる。 タクシーは町田周辺の買い物客で混雑した雑踏を30分で抜け、南ゲートへ進む。 さあついたわ・・ 御坂美鈴は、南ゲートそばの、和風の居酒屋を予約していた。そこの広めの個室が予約席だった。 予約席は、宴会を開けそうな程度には広く、ゆっくり酒を飲めそうな、隠れ家のような雰囲気だった。 まだ5時30分で静かな雰囲気で落ち着いて話ができそうだ。 が・・あれ?パパはともかく知らない人がいるんだけど?誰?それに上条詩菜さんもいる。 え?ひょっとして・・これって見合い?じゃ・・当麻の・・? 知らない男性はいきなり右手を差出し握手を求めてきた。 その男はきっちと仕立てのいいビジネススーツを着こなし、ダンディーでカッコのイイ 仕事ができそうな中年男で、美琴も少しときめいてしまうほどだ。 「御坂美琴さんですか?」 私は上条当麻が驚愕の表情を浮かべている事に気が付いた。 「なんで父さんが日本に?」 当麻に父さんと呼ばれた男は私に身分を明かす。 「ええ私は上条当麻の父親の上条刀夜といいます、今日はよろしくお願いします」 パパへ恋人を紹介するはずだった場は、見合いの場へ変わってしまった。 (謀られた・・・) 母親の性格と行動力を考慮すればこの程度は予測しなきゃいけなかった。 (まあ いいか・・) 私は過酷な開発になれているせいで、少々の困難はいいほうに解釈するクセがついている。 遅かれ早かれ上条当麻と婚約、婚姻する以上その日が少々早まったと考えればいいだけの 話だ。 それに上条当麻と御坂美琴に残された平和な時間はもう終わりが近いのだから。 主婦兼学生にするには惜しいほどの才幹を有する御坂美鈴だ。 根回しと裏工作はすべて完了済みだろう。 そして私と上条当麻の婚約・婚姻は規定路線だろう。 私は心の中でこの茶番劇を仕組み、娘を溺愛する母に感謝をする。 お母さんいままで育ててくれてありがとう。 私は上条当麻と婚約します。そして、2年後にはかならず婚姻します。 そして、どんな困難があろうとも、どんな不幸が彼と私を襲うともそれに立ち向かい 必ず幸せをつかみます。 続く 前ページ次ページ上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/とある科学の超荷電粒子砲(プラズマ・キャノン)
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前ページ次ページ上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/とある乙女の小さな願い 1章 乙女の不安 御坂美琴と白井黒子は上条当麻の部屋の前にいた。 白井はその場にボーっと突っ立って何やら物思いにふけていたが 「お姉様、覚悟はよろしいですの?」 「いったい何の覚悟よ?」 「そうですわね、それでは呼び鈴を鳴らしますの」 (もし、上条さんの能力でも元に戻らなかったら・・・・・) 白井の胸には『もし』の不安が消えることは無かった。 ピンポーン 「ハイハーイ」 間抜け面をした上条が出てきた。 「白井か?珍しいな、どうしたんだ?」 「こんにちはですの、実はあなたにお願いがあって参りましたの」 「俺に?いったい何の用だ?」 「アンタの右手に用があってきたのよ」 「御坂の声?どこにいるんだ?」 突然聞こえてきた美琴の声に上条は驚きながら辺りを捜したが姿が見えない。 「ここよ!」 ようやく白井の肩に乗っている美琴を見つけたが・・・・・・ 「御坂の人形か?よく出来てるなー」 小さくなっている美琴を見て人形と勘違いした。 「人形じゃないわよ!」 「しゃべるのかこの人形!」 鈍感な上条はまだ気づかない。 「だから違うって言ってんでしょうがっ!!」 叫ぶと同時に上条に電撃を浴びせた、上条は条件反射で右手でガードをする。 「えええっ!?どうしたんだ御坂?何でそんなに小さくなってんだ!?」 ようやく人形が美琴と気づいたが、思いがけない出来事に叫んでしまった。 「んなこと、わかんないわよ!」 「・・・・・・・とりあえず家の中に入れよ」 冷静さを取り戻した上条は美琴と白井を自室に招き入れた。 「とうま、なんでいつも短髪といっしょにいる女を家に上げるのかな?」 部屋には居候のシスターがくつろいでいた。 何故か歯をガチガチと鳴らせて臨戦態勢をとっている。 「これにはちょっと事情があってだな」 上条は真剣な表情でインデックスを見た。 さすがに普段と違う表情をされたのでインデックスはそれ以上追求できなかった。 「白井黒子ですの、シスターさん」 「わたしはインデックスって言うんだよ、それで事情ってなんなのかな?」 「実は御坂がな・・・・・・・」 事情を説明するより実際に見てもらったほうが早いと思った上条は、美琴を呼び出した。 インデックスは白井の肩に乗っている美琴を見つけた。 「短髪?どうしてそんなに小さくなったの?」 当然の疑問だった、おそらく御坂美琴を知っている人間が今の彼女を見たときにする質問1位だろう。 白井黒子、上条当麻、そしてインデックス 彼女の姿を見た3人がまったく同じ質問をしたのだから。 「わかんないわよ!鏡を見ていたら急に小さくなって・・・・・・、何か能力者の仕業だとは思うんだけど・・・・・・」 「それでどんな能力も打ち消す俺の幻想殺しの出番ってわけか」 「そういうこと」 「上条さん、お願いしますわ」 任されたと上条はうなずくと右手で美琴を触る。 だが――― 美琴は自分の周囲と自分の体を確認するが、大きくなる様子はない。 元に戻らない、白井が一番恐れていたことが現実になった。 美琴の心にはどんどんと不安が広がっていく。 そして出た言葉は――― 「どういうことよ!アンタひょっとして手を抜いてるんじゃないでしょうね!」 「んなわけないだろ!」 「上条さんの能力?でも元に戻せないなんて・・・・・・これはいったいどういうことですの」 何が何だか分からない、白井も混乱している。 「どういうことってこっちが聞きたいわよ!」 「俺の幻想殺しが効かないってことは、能力や魔術の類じゃないと思うんだけど・・・・・・インデックス何か分からないか?」 「うーん、こういう魔術は知らないかも、さっき鏡って言ってたけどその鏡を見せてもらっていいかな?」 インデックスは冷静に状況を判断して、情報を集めようとした。 「これですの」 白井が鞄から取り出された鏡には布が巻かれていた。 「気をつけてくださいまし、鏡に姿を映すとお姉様のようになってしまうかもしれないので」 「魔力を感じるんだよ、何かの霊装とは思うんだけど」 「霊装ってなによ?」 普段聞きなれない言葉に突っかかった。 「魔術を使うための道具のことなんだよ」 魔術って・・・・・・と思ったがこれ以上は突っ込んでも話は先に進まないのでとりあえずスルーすることにした。 「インデックスその鏡について何か心当たりは無いか?」 「私の記憶の10万3000冊の魔道書の中にもこんな鏡はないんだよ」 インデックスの知識でもダメか・・・・・・・、自分の幻想殺しも効かなかったしどうすれば良いのか分からなかった。 「とうまの右手でこの鏡に触れば何か起きるかも」 「そうだな・・・・、インデックスちょっと貸してみろ」 インデックスが上条に鏡を渡そうとした時 『触らないで!』 「へ?インデックス何か言ったか?」 「私は何も言ってないんだよ」 「じゃ御坂か?」 「私も違うわよ」 「白井?」 「違いますの」 「じゃぁ誰なんだ?」 誰にも分からなかった、とりあえず全員が気のせいとして処理をようとして、上条が鏡に触れようとする。 『触らないでって言ってるでしょ!』 「えーっと、気のせいか・・・・・・鏡が喋ったように聞こえたが・・・・・・・」 「気のせいではございませんの、わたくしにもハッキリと聞こえましたわ」 どうやら鏡が喋ってるらしい、その場にいる全員が驚いている。 「いったい何なのよ、この鏡は」 「とうまに触られたく無いってことは、何かまずいことでもあるのかな?」 『・・・・・・』 返事はない、どうやら本当にまずいみたいだ。 「よし、それじゃ触ってみるか」 『まずいのは私だけじゃないわ、貴方の右手で私に触れれば私は消えて無くなる。でもその場合はそちらのお嬢さんも永遠に小さいままよ?』 何も知らず上条が右手で触れていたと思うと、誰もが息を呑んだ。 鏡の言葉を冷静に聞いたのは白井だった。 「その言い方ですと元に戻る方法は他にあるということですのね?」 『知らないわ』 鏡は冷たく言い放った。 「どういうことよ!」 美琴はムッとした表情で鏡を問い詰めた。 「落ち着けって御坂」 「こんな姿にされてどう落ち着けってのよ!」 バチバチと帯電しながら本気で怒り出している。 確かに落ち着いていられる状況じゃない、だがこのままでは話は進まない。 上条は右手で美琴のことを優しく包み込んだ。 「・・・・・・・落ち着いたから放してよ」 美琴は恥ずかしそうに言うと上条はすぐに手を放した。 「喋る霊装ってはじめて見るかも」 どうやらインデックスの10万3000冊の魔道書の中にも喋る霊装というのは無いらしい。 「言葉が通じるのは幸いですの、鏡さんどうすればお姉様は元に戻るのです?」 魔術のことを知らない白井は鏡のことを知ろうとしている。 『言ってる意味がわからないわ』 「だからお姉様を元に戻しなさいと言ってるんですの」 白井は怒りをこめて睨みつける。 『・・・・・・・・・・・』 返事が無い、どうやら鏡は自分に都合の悪いことは答えないようだ。 「黒子もういいわ・・・・」 「お姉様?」 「御坂?」 「短髪?」 「もういいわ、私がこの鏡と話す」 「ですがお姉様」 先ほどの美琴の怒りのこともあり少し心配になったが、美琴の顔にはさっきまでの怒りの表情は消えていた。 「わかりましたの」 「私と鏡をどこか二人きりで話せるところに連れてって」 「御坂、大丈夫か?」 当然上条も心配している、自分の幻想殺しで美琴を元に戻せなかった責任も感じているのだろう。 「大丈夫?って言われても、私が元に戻る方法を知ってるのはこの鏡だけなんだから」 「それもそうだが・・・・・・」 「とうまの部屋は狭いから二人っきりで話すことは難しいかも」 「事実だけど狭いのは余計だ!とりあえず風呂場ならここには会話は聞こえないと思うけど・・・・・・」 「それではお風呂場へ連れて行きますの」 白井は美琴と鏡をお風呂場に連れて行った。 『案外落ち着いてるのね』 「何がよ?」 『別に?普通は暴れたり、誰かのせいにしたり、絶望したりするもんじゃないかなって思って』 「今まであんたが小さくしてきた人はみんなそういう反応だったんだ」 『・・・・・』 鏡は答えなかった。 「それで、どうすれば私は元に戻れるのかしら?」 すると鏡は突然こう言った。 『貴方あの男のことが好きなんでしょ?』 「べべべ別にだだだ誰がアイツのことなんてっ!」 美琴は真っ赤になって否定したが――― 『素直になってアイツに告白』 「なななな、なんでそのことを!」 たった一瞬、上条に対する美琴の態度を見ただけでアイツというのが上条だと気づかれた。 美琴が恥ずかしさで顔を真っ赤にしていると、鏡は低い声で言った。 『二度と元に戻れないって言ったらどうする?』 突然の言葉にバチバチッと美琴周りに電気が発生する。 それまで真っ赤だった美琴の表情が一気に変わる。 「本気で言ってんの?」 『まぁ、どうしても元に戻りたいっていうなら教えてあげてもいいけど』 「そりゃ戻りたいに決まってるでしょ!」 『ただ元に戻る方法を知ったら後悔することになるわよ、死にたいと思うかも』 「もったいぶらないでさっさと教えなさいよ」 『彼に嫌われなさい』 「え?」 『好きな人から嫌われる、気の毒だけどそれが元に戻る条件よ』 美琴は何を言われたのか分からなかった。ただその言葉には絶望しかなかった・・・・ 「アイツに嫌われろですって?」 『そう言ったつもりだけど?』 「そんなこと・・・・出来るはずが無い・・・・」 『だったら永遠にそのままでいることね、あの男それなりに優しそうだしずっと守ってくれるんじゃない?』 前ページ次ページ上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/とある乙女の小さな願い
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【上条当麻】20 000 オープニング――《開会式》 ◆tILxARueaU 006 死ぬほど痛いぞ ◆fQ6k/Rwmu 053 ひたぎブレイク ◆tILxARueaU 069 絶望への反抗 ◆eodXldT6W6 078 運行休止(サスペンション) ◆1ZCuwzjAYc 131 彼女らが恋した幻想殺し/彼の記憶 ◆1aw4LHSuEI 135 ワールドイズマイン ◆tu4bghlMIw 150 神浄の恋せぬ幻想郷(前編)神浄の恋せぬ幻想郷(後編) ◆00PP7oNMRY 161 ひたぎクラブ/とうまブレイク/■■■アーチャー/???ウィッチ ◆0zvBiGoI0k 194 命短し恋せよ乙女(前編)命短し恋せよ乙女(後編) ◆LJ21nQDqcs 202 魔王信長(前編)魔王信長(後編) ◆0hZtgB0vFY 209 常世全ての善と成る者、常世全てに悪を敷く者 ◆kALKGDcAIk 223 隣合わせの灰と青春 ◆1aw4LHSuEI 237 とある傭兵の戦争記録<レクイエム>とある傭兵の超連射砲<ガトリングガン> ◆hqt46RawAo 242 夢と復讐 ◆MwGEcqIDcI 253 幻想(ユメ)の終わり(前編)幻想(ユメ)の終わり(後編) ◆mist32RAEs 261 砕けた幻想/上条当麻の後悔 ◆IVe4KztJwQ 271 そにぶ? ◆mist32RAEs 279 女 の 闘い -悪夢-女 の 闘い -覚悟-女 の 闘い -無知- ◆SDn0xX3QT2 280 疾走する超能力者のパラベラムⅠ疾走する超能力者のパラベラムⅤ ◆hqt46RawAo 【御坂美琴】4 032 Magician’s circle ◆WWhm8QVzK6 062 アカイイト ◆tu4bghlMIw 083 傷んだ赤色 ◆kALKGDcAIk 102 こんな俺に世界を守る価値があるのか ◆mist32RAEs 【白井黒子】30 011 rendezvous ◆ApriVFJs6M 064 開幕直後より鮮血乱舞 ◆DzDv5OMx7c 077 RHYTHM DIMENSION ◆1aw4LHSuEI 094 試練/どうあがけば希望?(前編)試練/どうあがけば希望?(後編) ◆fQ6k/Rwmu. 115 試練2/逃げ場なんて、無いかもよ(前編)試練2/逃げ場なんて、無いかもよ(後編) ◆0hZtgB0vFY 130 試練Next Turn ◆y6kfGoF1C6 144 Remaining Sense of Pain ◆C8THitgZTg 155 闇に潜むキーワード見つけ出そう ◆lDZfmmdTWM 166 JUST COMMUNICATION ◆CcfuOxf30g 174 解明への灯 ◆MQZCGutBfo 188 The Hollow Shrine(前編)The Hollow Shrine(後編) ◆C8THitgZTg 196 試練~ETERNAL PROMISE~(前編)試練~ETERNAL PROMISE~(後編) ◆hqt46RawAo 201 セイギノミカタ ◆MQZCGutBfo 203 Paradox Spiral(前編)Paradox Spiral(後編) ◆C8THitgZTg 212 imitation ◆Nfn0xgOvQ2 217 黄金ノ剣 ◆IVe4KztJwQ 227 それぞれの願い ◆0zvBiGoI0k 238 世界の中心で愛を叫んだモノ ◆5iKodMGu52 243 開け、細き一条の血路(前編)開け、細き一条の血路(後編) ◆IVe4KztJwQ 249 とある月夜の友情物語 ◆kALKGDcAIk 257 阿良々木暦の暴走(前編)阿良々木暦の暴走(後編) ◆1aw4LHSuEI 259 Mobius Noise ◆C8THitgZTg 269 衣 野性の闘牌 ◆lDZfmmdTWM 270 とある魔物の海底撈月(前編) ◆6lyiPawAAI 279 女 の 闘い -覚悟- ◆SDn0xX3QT2 280 疾走する超能力者のパラベラムⅠ疾走する超能力者のパラベラムⅡ疾走する超能力者のパラベラムⅢ疾走する超能力者のパラベラムⅣ ◆hqt46RawAo 282 ひたぎエンド(ビフォー)ひたぎエンド(アナザー)ひたぎエンド(アフター) ◆0zvBiGoI0k 285 正義の味方 ◆MQZCGutBfo 289 絆キズナ語ガタリ 半端者・阿良々木暦傷キズ泣ナ語ガタリ 螺旋眼・浅上藤乃 ◆mist32RAEs 291 BRAVE SAGA『死踏』BRAVE SAGA『未来』BRAVE SAGA『螺旋終落』BRAVE SAGA『希望』 ◆0zvBiGoI0k 【一方通行】32 021 海からの呼び声、強いられた結合 ◆.ZMq6lbsjI 048 殺し合いに吹く熱風――――アクセラレータ ◆1sC7CjNPu2 076 結ンデ開イテ羅刹ト骸 ◆tu4bghlMIw 088 届かなかった言葉 ◆Wf0eUCE.vg 116 とある死神の≪接触遭遇(エンカウント)≫ ◆DzDv5OMx7c 164 疾走する本能(前編)疾走する本能(後編) ◆6HuSfG/Ykw 184 スザク、戦いのあと ◆EXBRaAFchM 191 言葉という無限の刃(前編)言葉という無限の刃(後編) ◆lDZfmmdTWM 202 魔王信長(前編)魔王信長(後編) ◆0hZtgB0vFY 209 常世全ての善と成る者、常世全てに悪を敷く者 ◆kALKGDcAIk 223 隣合わせの灰と青春 ◆1aw4LHSuEI 234 でもそれって根本的な解決にはなりませんよね? ◆mist32RAEs 244 我が骨子は捻じれ狂う/相克する螺旋で君を待つ ◆0zvBiGoI0k 247 疾走スル狂喜 【壹】疾走スル狂喜 【貮】疾走スル狂喜 【參】疾走スル狂喜 【肆】疾走スル狂喜 【伍】 ◆hqt46RawAo 255 アディオス アミーゴ! ◆aCs8nMeMRg 258 夢幻の如くなり(前編)夢幻の如くなり(後編) ◆mist32RAEs 267 生物語~すざくギアス~(上)生物語~すざくギアス~(下) ◆1aw4LHSuEI 275 拡散スルハ死ノ恐怖 ◆X5.tKUFx82 280 疾走する超能力者のパラベラムⅠ疾走する超能力者のパラベラムⅡ疾走する超能力者のパラベラムⅢ疾走する超能力者のパラベラムⅣ疾走する超能力者のパラベラムⅤ ◆hqt46RawAo 286 覚醒ヒロイズム ◆mist32RAEs 301 ゲーム・スタート ◆hqt46RawAo 303 crosswise -white side- / ACT1 『PSI-missing』(1)crosswise -white side- / ACT1 『PSI-missing』(2) ◆ANI3oprwOY 305 crosswise -white side- / ACT2 『もう何も怖くない、怖くはない』(1)crosswise -white side- / ACT2 『もう何も怖くない、怖くはない』(2) ◆ANI3oprwOY 308 crosswise -white side- / ACT3 『Glossy MMM』(1)crosswise -white side- / ACT3 『Glossy MMM』(2) ◆ANI3oprwOY 312 crosswise - X side- / ACT Chain 『Don t say lonely 』 ◆ANI3oprwOY 313 crosswise -X side- / ACT Force 『WHITE & BLACK REFLECTION』 ◆ANI3oprwOY 314 crosswise -X side- / ACT Reborn 『儚くも泡沫のカナシ』 ◆ANI3oprwOY 328 See visionS / Fragments 11 『正義と悪』- 一方通行 - ◆ANI3oprwOY 337 1st / COLORS / TURN 7 『Chase the Light!』 ◆ANI3oprwOY 338 2nd / DAYBREAK S BELL(1)2nd / DAYBREAK S BELL(4)2nd / DAYBREAK S BELL(5) ◆ANI3oprwOY 339 3rd / 天使にふれたよ(2)3rd / 天使にふれたよ(3) ◆ANI3oprwOY 340 ALL LAST ◆ANI3oprwOY 【月詠小萌】4 025 桃色教師のあいしかた ◆4etfPW5xU6 059 凶壊ロゴス(1)凶壊ロゴス(2) ◆qWledVrzo. 099 生存本能(サバイバル) ◆X/RX3k8bNY 103 不幸 ◆NrR3sMF5RA 【海原光貴】11 010 我が身の全ては想い人の為に ◆K9VOez7plg 058 それは、黒く燿く意志 ◆NaOxi39aYw 082 こんなにロリコンとシスコンで意識の差があるとは思わなかった……! ◆mist32RAEs 111 僕にその手を汚せというのか ◆1aw4LHSuEI 128 偽者(レプリカ)、E-2学校に死す! ◆70O/VwYdqM 148 それは不思議な出会いなの ◆jjkBJLIXVM 175 H and S. ◆hqt46RawAo 186 secret faces ◆0zvBiGoI0k 198 好奇心は猫をも殺す ◆kALKGDcAIk 203 Paradox Spiral(前編)Paradox Spiral(後編) ◆C8THitgZTg 211 建物語 ◆aCs8nMeMRg
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前ページ次ページ上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/とある二人は反逆者 第4章 ②未来を見据えて 昼食の時間になり両親達と合流した上条と美琴は外で一緒に食事を取っているとマスコミに騒がれる可能性が高かったので、 上条と美琴が住む部屋に移動して昼食を食べることになった。 「ここが美琴ちゃんと当麻君の愛の巣ってわけね!! うん、如何にも学生が一緒に暮らしてますって感じが漂ってきていい感じ!!」 「ちょっ、愛の巣って、当麻と私はまだ健全なお付き合いしか…」 「えー、一緒に暮らしてるのに!? 当麻君、美琴ちゃんってそんなに魅力ないかしら? そりゃ確かに胸はお世辞にも大きいとは言えないけど…」 「そこで俺に振る!? っていうかその振り方はないでしょ!!」 「あらあら、当麻さんったら。 当麻さんは目の前にこんな可愛らしい彼女がいるのに手も出せない甲斐性なしのかしら?」 「アンタらの基準がおかしい!! 俺達はまだ学生で、しかも美琴はまだ中学生!!」 「「でも私達の時には…」」 声を揃えて不思議そうにする母親達に上条は項垂れながらも、 母親達に変な倫理観を植えてしまった原因であろう二人を上条はジト目で見つめる。 「母さんは昔から可愛らしくて、つい…」 「当麻君、誤解しちゃいけない。 家の場合は誘ってきたのは美鈴からで…」 あまり両親のリアルな話は聞きたくない上条はそこで話を打ち切ることにした。 美琴に至っては、当麻との赤ちゃん…ふにゃー、とあらぬ方向に妄想が進んでしまっている。 上条は両親達を部屋の中に促し、冷蔵庫の中から冷えた麦茶を取り出すのだった。 「すみません、部屋が狭くて… それに床に座っていただくような形になってしまって」 上条は両親達…特に旅掛と美鈴に申し訳なさそうに言った。 元々部屋に招く予定もなかったので座布団なども人数分は用意してなかった。 「いや、気にしなくて構わないよ。 それにしても午前中の当麻君と美琴ちゃんの画は素晴らしかったな。 ドリンクの間接キスだけで顔を真っ赤にしてしちゃって」 「でも間接キスだけで顔を真っ赤にするなんて、キスもまだってわけじゃないわよね?」 「キ、キスくらいは」// 「美琴、完全に誘導されてるぞ!? 美鈴さんもあんまりからかわないでくださいよ」 「あらあら、当麻さん。 親が子のことを全て知りたいと思うのは当たり前ですよ」 「そうそう、それでキスはどっちからしたの?」 「それは自然とそういう雰囲気になって…」 「キャー、それっていいムードになったってことでしょ? 良かったわね、それだったらファーストキスが一生の思い出になったんじゃない? 私達の時なんて…」 母親達は上条の言葉を聞き入れる気は全くないらしい。 項垂れる上条の肩に、気にするな、と言ったように父親達が手を置くのだった。 「当麻さん、美琴さん、お口に合ったかしら?」 詩菜と美鈴が一緒に作ってきた弁当を囲みながら、詩菜は上条と美琴に尋ねた。 「はい、とっても美味しいです!!」 「当麻さんは?」 「…ああ、凄く美味いよ」 しかしそう言う上条の顔は何処か優れないものだった。 「当麻、どうかしたのか?」 刀夜は浮かない顔の上条を心配するように覗き込んで尋ねる。 「いや、別に心配されるようなことじゃないよ。 ただ、記憶がなくなっても体が覚えてることって本当にあるんだなって…」 上条の言葉にその場にいた全員は顔を見合わせる。 「この弁当を食べてると、どれが母さんが作ったもので、どれが美鈴さんが作ったものかハッキリ分かる。 美鈴さんの料理は普段から美琴が作ってくれる料理と同じ食べなれた感じがして… そして母さんの料理は凄く心が温まる懐かしい味がするんだ」 「…当麻さん」 「不思議だよな、本当はこうやって皆と一緒にいるのは俺じゃなかった筈で… そして居なくなったはずの昔の俺が、こういった感じで時々顔を出すんだ。 そうすると父さんと母さんは今の俺を受け入れてくれたけど、何だか俺がここに居てもいいのかなって少し疑問に思っちまってさ」 「…刀夜さん、詩菜さん、私がこれからとても残酷なことを言います。 許していただけますか?」 「…ああ、この馬鹿息子の目を覚ましてやって欲しい。 それは美琴さんにしか出来ないことだ」 美琴は刀夜の言葉に頷くと、上条の方に向き直り上条の目を見据える。 「美琴?」 そして美琴は上条の頬に思い切り平手打ちを喰らわせた。 乾いた音が部屋に響き渡り、上条は目を丸くしている。 「記憶を失って不安になるのは分かる。 でもね、当麻が自分に対して卑屈になることは許さない。 だって今の私がいるのは、他ならぬ今の当麻のお陰なんだから。 多分ね、昔のアンタも私のことを助けることはしてくれたと思う。 だけど私のことを支えてくれるようなことまでは、きっとしてくれなかった。 多分過去のことも関係あるんだろうけど、昔のアンタは誰かを助けたら自己満足してしまうような奴だった。 だからどうしても関係が一方通行にしかならない。 でも今の当麻は救ってそこで終わりじゃないの、そこから一緒に光に向かって歩んでくれる。 私知ってるんだよ、当麻が隠れてあの天草式の女の子とメールしてるのを…」 「うっ、それは…」 「嫉妬してないって言えば嘘になるけど、当麻が浮気なんてしないことは分かってる。 あの子は私から見ても相当弱ってた、だから少しでも元気付けるようにメールしてるんでしょ?」 「…はい、その通りです」 「そんなこと隠さなくたっていいのに、本当に馬鹿なんだから…」 「ゴメン」 「ううん、謝らないで。 私はそんな優しい当麻が大好きなんだから」 「美琴…」 「今の当麻だからこそ、私は笑って当麻の傍にいることが出来る。 今の当麻は昔のアンタに劣ることなんて何一つない、だからもっと自分に自信を持って!!」 美琴は上条から刀夜と詩菜に向き直ると二人に頭を下げた。 「すみません、分かったような口を聞いてしまって…」 すると刀夜と詩菜は美琴に微笑みかけながら言った。 「いいえ、美琴さんの仰っていたことは恐らく当たっています。 あの子は過去の出来事から自分の幸せに無頓着というか、何処か幸せを諦めている部分がありました。 だから美琴さんの言う通り、他の人の幸せも本当に分かってあげることが出来なかったんでしょう。 美琴さん、今の当麻さんは美琴さんを幸せにできていますか?」 「はい、私は当麻さんと一緒にいられてこれ以上ないくらい幸せです!!」 「全くこんなに想ってくれている恋人がいるのにウジウジと… 当麻が自分のことをどう思おうとも、お前は紛れもない私達の息子だ。 そして詳しい話は分からないが、美琴さんを救ったのも今の当麻なんだろう? 今の私達じゃ当麻の悩みを支えきることは出来ないかもしれない。 でももし自分に対する信頼が揺るぎかけたら隣にいる美琴さんを見ろ。 美琴さんの存在は今の当麻に対する勲章であり支えだ。 自分の守るべきものと自分自身を見失わずに、迷いながらでもいい、前へ進め!! 美琴さんが当麻を横で支えるように、私と母さんは後ろから当麻を支えるから」 「ああ!!」 上条は思わず目に浮かんだ涙を拭って、力強く頷く。 過去の自分と今の自分を比べるのはこれで終わりだ。 これから自分は真の意味で上条当麻として未来に向かって歩んでいく。 そして自分は一人じゃない、愛しい恋人と大切な両親がいる。 この日、自我をしっかりと確立した上条は一人の人間として新たな一歩を踏み出すのだった。 前ページ次ページ上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/とある二人は反逆者
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とりあえず、まったりいきましょう。 けれども練習はしっかりお願いしますよ~ (耳コピだろうがバンド譜だろうがファルセットだろうが、誤魔化し誤魔化しでおkなんで) その他、作成中(こんふぇち屋)
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前ページ次ページ上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/とある二人は反逆者 第4章 ①大覇星祭開幕 学校の数が尋常ではない学園都市はそれに比例して校長の数も多くなっていく。 そうすると大覇星祭といった合同行事がある場合、いわゆる校長先生のお話の尺がとんでもないことになっていた。 やたらとお話好きの校長が多いため、大覇星祭の開会式はある種の地獄の様を呈していた。 地獄のような開会式を終え、上条は恋人である美琴との集合場所に向かった。 集合場所といっても上条のクラスは初日の第一種目からスタートだったため、 二人が約束した場所は上条のクラスが参加する種目の会場である。 会場に向かうと美琴が先に待っていた。 「美琴、熱中症とかになってないか?」 上条はあの開会式を終え、恋人である美琴が体調に異変を起こしてないか心配するように尋ねる。 「私は平気。 当麻こそ大丈夫だった?」 「ああ、心配してくれてサンキューな」 「うん」// 頭に右手を置いてお礼を言う上条に、美琴は照れながら返事をする。 何となく子供扱いされているようだが、美琴は上条の右手で頭を撫でられるのが大好きだった。 自分を救ってくれた右手に触れられていると心がとても安らぐのだ。 見ている周りが熱中症になりそうな雰囲気を放ちながら、二人は炎天下であるにも拘らず手を繋いで歩き始める。 「でも当麻と同じ赤組で良かった。 これなら堂々と当麻のことを応援できるもん」 上条と美琴の頭には同じ赤色のはちまきが巻かれている。 大覇星祭はとにかく参加する学校の数が多い。 そして学校対学校、赤組対白組、二つのトータルを加算して最終的に学校の順位が決められる。 基本的に学校が違う場合はライバルということになるのだが、それでも同じ組の場合は仲間意識のようなものが生まれる。 中には同じ組で協力し合う合同の競技もあったりする。 美琴は上条とこういった競技に出たがったが、上条は身の危険を感知して辞退していた。 男の嫉妬は見苦しいと共に意外と怖いものなのだ。 そう思いつつも恋人と日中から堂々といちゃいちゃする辺りが上条らしいのだが… そして男の嫉妬がこの第一種目で上条に降りかかることになる。 上条のクラスの対戦校はいわゆるエリート校と呼ばれる学校だった。 そしてエリートというのは変なところでプライドが高いものである。 無名の底辺校のあまりパッとしない男子が可愛い女の子、 それもレベル5の第三位である超電磁砲と仲良くしてれば面白くないことこの上ない。 「じゃあ当麻、頑張ってね!!」 「相手はエリート校だからあまり期待されてもな…」 自分が格下だと自覚はあるらしい。 「大丈夫、当麻だったら○○高校になんて負けないわよ!!」 美琴のその一言がエリート達の闘志に火を点けた。 (目の前で彼氏をボコボコにして、その幻想をぶち殺す!!) そうして上条は自身の預かり知らぬところで、エリート達の恨みを買うことになるのだった。 「…なあ、カミやん。 相手のチームの男子、とんでもない目付きでカミやんのこと睨みつけてるんやけど」 「…言うな、青ピ。 俺も妙な殺気をヒシヒシと感じてる」 上条はあまりの殺気に不幸な予感しかしていなかった。 別に彼らに恨みを買うことをした覚えは上条にはない。 いわゆるリア充への逆恨みという奴なのだが、上条がそのことを知る由もなかった。 「しかしこれは却ってチャンスなんだにゃー」 「そうね、これで相手に付け入る隙が出来たわ」 しかしそんな状況を僥倖だと言わんばかりに土御門と吹寄は周りの人間を集めて作戦会議を始める。 上条は悪寒を感じながらも自軍の作戦会議に加わる。 どうやら敵は敵のチームだけではないようだ。 上条が参加するのは棒倒し。 自軍の陣地内に長さ7mほどの棒を一本立て、自軍の棒を守りながら敵軍の棒を倒すというスタンダードなものだ。 しかしそこに火の玉や念動力の槍が飛んでくるという点が通常の棒倒しと大きく異なる。 そして上条の所属するチームにとっては必勝の、上条にとっては悪夢の作戦が実行されようとしていた。 競技開始のホイッスルが鳴り響く。 そしてホイッスルの音と共に上条は自軍に向かって左手の方向に一人で飛び出す。 それは明らかな陽動なのだが、陽動にしてもお粗末過ぎる。 ある程度の人数で動かなければ、陽動に釣られる馬鹿はいない。 しかし自分達から見れば学力でも能力でも足元に及ばない底辺校が相手だ。 これで陽動になると勘違いしてるのかもしれない。 それに加えて陽動に動いたのはあの忌々しいリア充だった。 見せしめに血祭りにあげるのも悪くない。 走り続ける上条に能力による攻撃の嵐が降り注ぐ。 上条を包み込むように激しい砂埃が巻き起こり、上条の姿は一時的に見えなくなる。 砂埃が消え去る頃には落ちこぼれが一人地面に伏しているはずだった。 あまりに一方的な攻撃に会場は静まり返る。 対戦校にも少しやり過ぎたことを後悔する空気が漂い始める中、砂埃の中から一つの影が飛び出した。 飛び出した影の正体は上条だった。 服は所々汚れが目立っているものの、特に大きな外傷がある様子はない。 そして自軍に一人で向かってくる上条の放つ迫力に相手チームは思わず上条を迎撃しようと陣営を崩してしまう。 本来なら一人で突っ込んできたところで相手になるはずがない。 しかし能力を喰らってもまるで堪えた様子がない上条に相手チームは冷静な判断を失っていた。 そして崩れた陣営の一角に上条の所属するチームが一気に雪崩れ込んだ。 結果として勝敗は上条のチームの圧勝だった。 そして勝負の決着がついた後もちょっとした騒動があった。 競技が終わって上条のクラスが競技場から退場しようとした時、上条の身を心配した美琴が上条のところに駆け寄ってきた。 上条にあの陽動作戦を強いた土御門と吹寄は少し罰が悪そうな顔をするが、美琴の目には上条しか写っていない。 「当麻、大丈夫? 何処も怪我なんてしてないよね?」 「ああ、全然平気だ。 美琴に頑張ってって言われたからな、言われた通りちゃんと勝ったぞ」 「ゴメンね、私が無理を言ったせいで…」 「いやいや、上条さんも美琴に少しでも格好いいところが見せられて満足ですよ」 美琴は上条の無事を確認するように上条を抱きしめる。 そして上条も美琴のことを抱きしめ返すのだった。 いつもならクラスメイトからの嫉妬の嵐に晒されるところだが、今の競技で勝利を収められたのは上条のお陰だったので、 二人の邪魔をしようという野暮な人間は上条のクラスメイトにはいなかった。 しかし野暮な人間がいないのはクラスメイトの中の話だけである。 今の劇的勝利の立役者である上条にインタビューしようとしていた学園都市内のテレビ局のカメラに 二人が抱き合う姿がしっかりと収められてしまっていた。 そして姿はライブ映像で学園都市中のスクリーンに映し出されることになった。 その映像を見て常盤台の一人の生徒がその場で気絶したのは割愛。 学園都市に反逆しようとしているカップルは学園都市で一番有名なカップルになってしまった。 その後は大変だった。 何処に行くにも二人が一緒に行動する限り、常に後ろ指を指されるようになってしまった。 上条は騒ぎが落ち着くまで別々に行動することを提案したが、別に疚しいことをしていないと美琴が却下した。 その後も美琴が参加した借り物競争のお題が上条にちょうど当てはまるもので二人一緒に学園都市を駆け抜けたり、 借り物競争が終わった後に配られたドリンクを二人で間接キスの要領で分け合ったりと、 何故か上条と美琴のカップルを強調するような出来事ばかりが起こるのであった。 しかし今の上条にとって初めて迎える大覇星祭は恋人である美琴と共に過ごす思い出深いものになるのだった。 前ページ次ページ上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/とある二人は反逆者
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前ページ次ページ上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/とある男の本気告白 第2話「日常」 「来たのはいいけど、何を買うかを決めてねぇな。」 上条がプレゼントを買うために行ったのはセブンスミストだ。 ここもクリスマスということでかなり飾り付けがされている。 「でも、先立つものがないのが上条さんの常ですね…。」 自分の財布の中身を見て、少しお金を下ろしてきた方がよかったと自分の計画性のなさにちょっと悲しくなった上条。 今からでも下ろしにいったほうがいいなと振り返った上条だったが、 「上条当麻、あの場から逃げ出すとは覚悟は出来てるんだろうな?」 「…不幸だ。」 上条の高校が誇るデルタフォース+1に捕まった。 「まぁまぁ吹寄さん、今その話はいいんちゃう?」 「青ピの言う通りだにゃー。それにしてもカミやん、こんなところで何してるんだ?」 上条はポーカーフェイスと当たり障りの無い会話で、なんとなくでごまかす作戦を決行することにした。 「ほんまや。なんか買いもんか?」 「明日はクリスマスイブ…。まさかプレゼントか!?上条当麻!!」 (いきなり的中!?これも不幸体質が成せる業ですかね…。) 作戦実行中の上条は逃げてから走っていたらなんとなくここに着いたという嘘で切り抜けようとしたが、神様も一足早いサンタも上条には優しくないようだ。 なぜなら… 「アンタこんなとこで何してんの??」 「っ!?」 明日プレゼントを渡す予定の制服姿の美琴がセブンスミストの中から出てきた。 常盤台中学では休日でも制服の着用が義務付けられてはいるのだが、防寒具に関しては指定が無いらしく、ニット帽にマフラー、手袋と重装備である。 それでも、足は出しているのだが…。 美琴の後ろにはツインテールの少女と頭いっぱいの花飾りの少女、黒髪ロングヘアの少女がいるのだが上条は気づいていない。 「お前こそこんなとこで何してんだよ!?もう遅いんだから、中学生はさっさと帰りなさい!」 「子供扱いすんなっ!それにまだ明るいでしょうが!!つーか質問に答えなさい!!!」 「質問?」 「こんなとこでスルースキル発揮するなっ!!!」 バチッ!!パキンッ!! バチバチッ!!バキンッ!! バチバチバチッ!!ガキンッ!! 「あぶなっ!何するんだよ!!御坂さんは上条さんを殺す気ですか!?わたくし上条当麻が嫌いなんですか!??」 こんなところでなんとなく相手の気持ちを探ってしまうことは不安なんだからしかたないよな?と内心言い訳をする上条。 「うっさい!どうせ打ち消すんだから関係ないでしょ!! っ!人前で詮索されるようなこと言うなバカーー!!!」 ここでそんなことない!って素直に言うことの出来ない自分へのいらだちと共にさらに電撃の槍を飛ばす美琴。 「だから危ないって!つーか周りを見てみろよ!!」 「?」 そう言われて初めて周りを見渡してみると、金髪と青髪の少年はブルブル震え、スタイルのいい少女は唖然としている。ツインテールの少女は呆れ返った顔をしているし、花飾りの少女と黒髪ロングヘアの少女は抱き合って泣き出しそうだ。 通りすがりの人も何事かと足を止めてこちらを見ている。 「っ!!!」 顔を真っ赤にして俯いてしまう美琴。 そんな顔も可愛いなとデレデレな上条。 「アンタっ!気づいてたならもっと、早く、言いなさいよ…。」 照れ隠しに上条に怒鳴るつもりだった美琴だったが、上条が凄く優しい笑顔で見ていたので怒鳴ることが出来なかった。 (なんでそんな顔して見てるのよっ!勘違いしちゃうじゃないっ!!…でも…しちゃってもいいのかな?ってダメダメ!アイツのことだからなんにも考えてる訳ないじゃないっ!!…でもでも、クリスマスだし…。もしかしたらってこともあるし…。) 「御坂?いきなりどうした??顔が真っ赤だけど大丈夫か?」 (コイツ無自覚であんな顔したのかな?なら私にもまだ脈はある…のかな?ううん、今度こそ期待したいっ!でも、コイツの周りにいる女の子にもあんな顔してるのかも…。……そう考えたら腹立ってきた…実際のところどうなんだろう?) 実際のところ、周りの女の子の前でもあの笑顔を見せたことがある上条なのだが、その笑顔は全て美琴へ向けられていたり、美琴のことを考えていたときなので問題はないのかもしれない。 ―――それによってフラグの乱立がさらに速度を増したことも今は大きな問題ではないだろう。 「おーい、御坂?」 上条の呼びかけで思考の迷路から出てきた美琴であったが、思っていた以上に顔が近かったので驚いた。 「っ!なんでもないっ!!大丈夫だから!!」 「そうか?なら、いいんだけど…」 「カミやん、この子誰なん?」 震えが止まったのか青髪ピアス達が声をかけてきた。 「常盤台であの能力ってことは超電磁砲の御坂美琴じゃないにゃー?」 「あの!?上条当麻!なんであんたがそんな有名人と知り合いなのよ!!」 「いゃー、なんと言いますか、いろいろあったんですよ、はい。」 「いろいろって何があったんだにゃー?」 「そうやでカミやん!こんな可愛い子にもフラグを立てるなんて羨ましすぎるで!!」 「いろいろはいろいろだよ!それにいつもいつもフラグってなんだよ!!」 「…その自覚の無さがむかつくんだにゃー。吹寄さん、や(殺)っちゃっていいかにゃー?」 「今日はやめときましょう。(明日学校で問いつめた方がいいと思うし。)」 「(吹寄はん黒いなぁ~、でも賛成!)」 「(そういうことなら俺も賛成ですたい。)」 会議が終了し、明日の上条の命運が決定した。 「上条当麻、なんでここに来たのかも明日話してもらうから。」 「今日という日を悔いなく過ごすんやでカミやん。」 「明日はクラス全員で詰問…もとい尋問だにゃー。」 「…上条さんは明日学校をサボりたくなってきましたよ……」 サボる発言に吹寄のおでこが火を噴いた。 ドゴッ!っと鈍い音が鳴り響き上条はうずくまった。 「上条当麻!明日、学校をサボったりしたら小萌先生に頼んでアンタの宿題だけ倍にしてもらうから!」 そう言い残して吹寄達は帰っていった。 「ちょっとアンタ大丈夫?」 「大丈夫、なわけない、だろ。つーか、アイツら何しにここまで来たんだよ。…はぁ……不幸だ…」 不幸体質で年中ケガをしている上条ではあるが、この痛みだけはいつまでたっても慣れない。 普通ならこれで終わるはずなのだが、今回の不幸は過去の不幸と比べても大きいのだろう。 キラキラした目で声をかけるタイミングを見計らっていた人がまだいるのだから。 「「御坂さん」」 (やっぱり…) 美琴は誰にも聞こえないようにつぶやく。 内心予想していたことだがこちらも友達といるのだ。しかもこんな話題が大好きな友達が。 「ふっふ~、ずっっと待ってたんだからそろそろいいですよね?ね~初春?」 「そうですね、佐天さん。お二人にはいろいろ聞きたいこともありますし。」 目がキラキラしていながら、口元はニヤニヤしている佐天と初春。 白井はというと2人の後ろで我関せずという顔をしている。 「あっ初めまして、あたし佐天涙子っていいます。柵川中学の1年です。よろしくお願いします。」 「同じく柵川中学1年の初春飾利です。よろしくお願いします。」 「これはご丁寧にどうも。俺は上条当麻、高1です。よろしく。」 「おぉ、年上!御坂さんやる~♪」 「佐天さんっ!あのね、コイツとは別に、なんでもないのよ?ただの、そう、ただのケンカ友達なの!!だから…。」 ズキン!と何かが胸に刺さったような感覚がして、顔をしかめる上条。 「そうなんですか?上条さん??」 それには気づかずに佐天は上条に話を振った。 しばし、心の中で葛藤があったが、顔に出さないように全力で努力しつつ 「御坂がそう言うならそうなんじゃねぇ?」 と当たり障りの無いコメントを返す。 が言葉にした後で無性に悲しくなり、それが顔に出てしまった。 隣にいた美琴も同じような顔をしている。 それを見ていた佐天は (これは!?両想い!?) と感づき、アイコンタクトで初春も理解する。 「分かりました。御坂さん。」 「何?」 「私達、ちょっと買い忘れたものがあるんですけど、ついて来てもらえますか?」 「別にいいけど…」 「「上条さんもこの後空いてるなら一緒にd「よくないですわ。」」 特にこの後の予定を立てていたわけでもないので、もう一度セブンスミストの中に引き返そうとする美琴達。 どの道買い物をするので断る理由も無いと思い、参加するつもりの上条。 そんな4人の前に白井がテレポートした。 「何がよくないの、黒子?」 「白井さん、この後何か予定でもあるんですか?」 美琴と佐天が各々の疑問をぶつける。 「まず、何がよくないかと言いますとあの類人猿が一緒について来ることがダメですわ。あんなのと一緒にいるとお姉様の高貴な雰囲気が一瞬で崩れてしまいます!!」 「はぁ…」 「次に、この後の予定ですけれども、初春と佐天さんと解散してからお姉様とお食事に行って、寮に帰ってからデザートとしてわたくしをプゲラッ!!」 見事なまでの回し蹴りを食らい、倒れる白井。 しかし、蹴った本人はというと… 「馬鹿なこと言ってると置いてくわよ。」 何事も無かったかのように店内に入っていった。 (((自業自得…))) そう思った3人は誰も白井を待つこと無く美琴について店内に入っていった。 前ページ次ページ上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/とある男の本気告白
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「とある一位の三分料理(クッキング)~とあるいちいのくっきんぐ~」 クゥ~というやや間の抜けた、それでいてやたらと自己主張の強い音が部屋に響き渡った。 「…………」 静寂。というよりも次に発すべき言葉に困っているというのが正解か。 部屋といってもここはトレーラーの荷台にマットレスと布団を運び込んだだけの簡易の休憩所とでも言うべき場所だ。いや、より正確には簡易の病棟か。 とうとう沈黙に耐え切れず看病される側の少女が喋りだした。 「看病してる張本人がそれはどうなのってミサカはミサカは素朴な疑問をぶつけてみる。 っていうかあなたでもそんな風なリアクションをすることがあるんだねって」 「黙れ」 そう、それは仕方の無いことだったのだ。 ロシアへと入ってから移動詰めで、途中数度の戦闘もこなし、更には一人の少年に八つ当たりした結果それはもう見事な返り討ちに遭い、気がついたらエリザリーナ独立国同盟へと向かう車列の中に紛れていた。 その後、とりあえずの集結地点に着いたということで車列は現在簡単なキャンプへと変化していた。ところが、その即席のキャンプで一息つけている人間はまだ居ない。ロシア側からの襲撃があったとかで通信・連絡のための設備に損害が出ているらしく、その復旧と方々への伝達で軽く混乱状態に陥っているためだ。これが収束するにはもうしばらくの時間が必要だろう。 そう、まともに食事するタイミングなど無かったのである。超能力者(レベル5)だって腹は減る。 「でもそんな凄い恥ずかしそうなあなたの顔はなんだかとってもレアな気がするので、 これはこれでいい思い出になりそうってミサカはミサカは評価してみたり」 そして相手が打ち止め一人ならばまだ気も楽だっただろう。病人とは構って貰いたくなるものだし、いつものやり取りと言えばいつものやり取りであるわけだし。 「仮にも学園都市の第一位がそんなコントなリアクションでいいわけ? っていうかミサカはこんな腑抜けにボコボコにされたのかと己の不甲斐なさを反省しつつ、 早速このレア画像をミサカネットワーク上に拡散するという嫌がらせを実行することで 憂さ晴らしをするよと宣言することで更に精神的な追いつめを狙ってみる」 そう、今一方通行達が居る病棟にはもう一人収容されていたのである。 番外個体(ミサカワースト)。 学園都市が送り込んできた一方通行への刺客。 それなりに重症だったはずなのだが、何時の間に治療を受けたのか気がついた時には傷は全て処置されていて、それどころかセレクターが起爆した時の細かい破片すら綺麗に取り除かれていた。とてもそれだけの医療設備が整っている環境ではない今の状況でこれだけの治療が行なえる、いや既に行なわれたという事実は大いに見過ごせないことなのであるが……。 「そもそも化物(だいいちい)が何そんな普通の人間じみたやり取りしちゃってるわけ?」 意識が戻ってからずっとこの調子。チクチクと一方通行の心を悪意――と呼ぶにはいささかチープではあるが――の針で突き続けているのである。真綿で首を絞めるかのような、本当に地味で、そして効果的な嫌がらせだった。 「黙ってろっつってんだろうがァ!」 前方の病人(ラストオーダー)に後方の病人(ミサカワースト)。 あまりの居た堪れなさに食料の調達という名目でそそくさと車両を後にした一方通行に『学園都第一位(最強の超能力者)』の威厳は全く無かったのは言うまでも無い。 (食料調達っつってもなァ……) はっきり言って自分にはまともな対人コミュニケーション力は無いという自覚くらいは一方通行にもある。 しかも今居る場所は半ば難民キャンプの様相を呈している仮宿で、その上自分は気がついたらそこに居たという完全な部外者だ。 知り合いはゼロ。車列が到着した時に簡単に案内をしてくれた金髪の男も今は自分の仕事に戻ったのか見当たらない。 (仕方ねェ、少し周りを見てくるか……) とりあえずはキャンプの様子を把握するところから始めることにした。 目に付いたのはいかにも『難民』ですという人間達だ。 自分が乗ってきた車列がそもそも何の車列だったのかさえ知らなかったのだから当然と言えば当然なのだが、 着の身着のまま逃げてきましたという風情で焚き火で暖を取っていた集団を見てようやく、そうした人間達を受け入れるためのとりあえずのキャンプであるらしいと分かったほどだ。 幸いだったのはキャンプの中をうろつく間に件の金髪の男も見つかったことだ。 「おや、君か。どうかしたかい? まさか連れの女の子達の容態が悪化したとか?」 まあ、普通はそう思う。まさか小腹が空いてなどという理由をこの状況で真っ先には浮かべまい。 「……あァー、病人用の食事ってのは用意ができンのかと思ってよ」 さすがの一方通行も自分の腹が減ったからとは言い出せなかった。 「食事? ああそうか、そこまで気が回っていなかったよ。 確かに君のお連れさん達の様子じゃオートミールとか何か消化の良いものを用意しないと……」 と、そこまで喋って不意に男の声が途切れた。 「何か問題でもあンのか?」 「ああ、いや問題というほど問題ではないんだが…… 今運び込んである食料は全部調理前というか、ジャガイモだとかベーコンだとか そういう『食材』の状態なんだ。というか、炊き出しの準備もこれからという有様でね。 難民の中にも小さい子や老人が居るからどの道食べやすい食事は用意するんだが、少し時間がかかりそうだ」 男の視線の先に眼をやれば、今まさに大量のダンボール――側面にロシア語でポテトと書かれたものや、 何か缶詰のメーカーのロゴが入ったものなど――が荷降ろしされているところだった。 要するに『オアズケ』ということだ。 ぐぅ、と今度はそれなりの音量でその主張はされた。 「ははっ、君も空腹な人間の一人というわけか。小型のコンロとかもあるはずだから、待てないようなら必要な分を持ち出してしまって構わないよ」 「はァ?」 そう、男はこう言いたいわけである。炊き出しが待てないなら自分で作ってもいいぞと。 普段の一方通行ならそのまま大人しく支度がされるのを待っただろう。何より面倒くさいという理由で。 しかしこの時だけは違った。何せ車内に居る間延々とチクチク嫌味に晒されてきたのだ。いい加減ストレスも溜まっていた。更にそこに、男のふとした一言がダメ押しになった。 「最も、君が料理ができるのならだけども」 男の方からすれば本当に何のことはない一言だったのだろう。だが、当の一方通行にはそうは聞こえなかった。 (ったくどいつもこいつも、俺が戦うしか能が無いみてェに言いやがってよォォ……!) 彼は元々短気な方なのだ。 そして……結構負けず嫌いである。 料理は学問と芸術を合わせたよりも難しい。 そう言ったのは果たして誰だったか。 もしその人物がこの光景を見れば自らの発言を取り消すか、あるいは、料理している人間を絶賛し、喝采し、そして恐怖しなければならないだろう。 一方通行の『ベクトル操作』は確かに強力で、戦闘に使えば絶大な威力を発揮する。しかしそれ以外の使い道が無いわけではない。 事実、彼は芳川や番外個体といった人間の命を繋ぎとめることに力を使ったことがある。 何もしていなければ確実に死んでいたであろう状態の者達だ。 他にも打ち止めの脳内のウイルスコードを生体電流を操作することで消去したり、妊婦の状態を診察したりと応用の幅は広い。 いや、広いなどという表現では恐らく生温い。彼の能力はそれこそありとあらゆるベクトルに干渉し、それを操ってみせるのだから。 この世界において、何かしらの法則を持って成り立つ現象であればどんなことにだって干渉し得る力、それが、それこそが第一位だ。 そしてその絶大にして万能なる力が―― 何故か、炊き出しの準備にと発揮された。 突然漂ってきた食欲をそそる香りにキャンプに居た人間達は首を傾げる。 もう炊き出しの用意が出来たのかと驚きながらも香りの出所へと移動して来た者達はそこで不可思議な光景を目撃する。 大鍋の周囲に人だかりが出来ていて、けれども誰も手をつけようとしない。 いや、何かに驚きすぎて次のリアクションが起せていない、といった風だ。 それは、確かに異常な光景だった。 表面を撫でるだけで野菜の皮剥きが完了する。皮だけを切り取る能力でも使ったかのような見事な出来栄えで。 身の一かけらだって皮の方には残っていない。 (余計な力は要らねェ、ほんわずか表面を剥ぎ取りゃあいい) 軽く揺らすだけで均等にかつ不自然に野菜がバラバラに崩れる。もはや包丁などという器具に存在価値は無い。 (細胞同士の繋ぎ目を切断するように力をかける。煮崩れる心配は無ェ、最初から食べ易いよう細かくだ) 作っているのはスープ。けれど煮込む時間は必要ない。全ての材料を入れ軽くかき混ぜる間に味は均等に染み込んでいる。 (浸透圧を弄ってやりゃァいい、どうせ長時間は力を使えねェ) 色と味の決め手はビーツという根菜。 (見慣れねェ食材だろうが知ったことか、レシピ通りにすりゃいい) 果たしてこの作り方がレシピ通りと言えるかはさておき、調理の異様さと相まって毒々しさすら覚える真っ赤なスープ。 200人分というスケールにも拘らず、僅か数分でそれは完成した。 「いやはや、これは驚いたな……学園都市ってのは一体何を研究しているんだい?」 金髪の男の疑問はもっともだ。 たったの数分で炊き出しの料理を完成させる、などというあまりにアレな力の使い方が、 ロシアの上空を飛び回っている怪物航空機と同じ街の研究結果だなどと言われて誰が信じるというのか。 一方通行が戻ってくるのと同時に、車内に広がった食欲をそそる香り。 そして彼の手にあるトレイと3人分の食事を見て、打ち止めと番外個体は顔を見合わせた。 「いきなり能力を使い出すから何があったかと思えば……」 「っていうか野菜のアク抜きが一瞬で終わるなんてちょっと便利かもって ミサカはミサカは率直な感想を述べてみる」 分かっていた。 ミサカネットワークに頼って能力を使っている以上、能力を使用すればある程度は何をしているか把握されてしまうことぐらい、 忘れていたわけがない……のだが、その後こうして弄られるネタを提供することになることまで何故気がつかなかったのか。 「妹達を1万人以上殺した第一位が手ずから料理とか、正気を疑うねとミサカはバッサリ切り捨ててあげる」 まあ、食べてる間くらいはこの陰湿なイジメも収まるだろうと、何よりせっかく作ったのに食べられる前に冷めてしまったのではあんまりだと、 番外個体からの嫌味を聞き流しつつ器とスプーンを2人に渡していく。 「とっとと食って寝やがれ、病人共」 できれば本当にそうなって欲しいと、ささやかな祈りを込めつつ食事を促す。 「それじゃいっただきまーすって、ミサカはミサカは久々にあなたの前で言えて少し嬉しいなとか思いつつ、 あなたが料理下手だったらどうしようってドキドキしながら一口目を食べてみる」 「まあ、食べてみないことにはどれだけ不味いかを言いふらせないしね」 大小2人のミサカは食べる前に好き勝手に一言のたまってから、それを口に運ぶ。 そして…… 「嘘だ!! 料理が上手いなんて第一位のキャラじゃない!」 「メチャクチャ美味しいー! ってミサカはミサカは評価してみる!」 一口食べただけでこのリアクションである。 レシピ通りなんだから不味いわきゃねェだろうが、と一人黙々と食べ進める一方通行と、 2口目からは黙々と、というよりもむしろガツガツ、という食べ方になったミサカ達が皿を空っぽにするのにさほど時間はかからなかった。 「いやぁー、あなたにこんな特技があったなんて驚きどすなぁってミサカはミサカは感心してみる」 「べ、別に美味しかったから食べたんじゃなくてお腹空いてただけなんだからね!」 「あァ? 何言ってンだテメェ?」 どうということはないのかもしれない。 他愛も無いやり取りに過ぎないのかもしれない。 けれどそのどうということは無いはずの時間が一方通行にはたまらなく眩しい。 他愛の無いやり取りの一つ一つを、忘れぬようにといつかそれが当たり前になるようにと、 己が進むべき方向を間違わぬよう記憶に刻んでいく。 再び眠りに付いた打ち止めと番外個体に毛布を掛けてやりながら、「ま、またそのうちにな」なんて 柄にも無いことを呟いてみるのだった。 もちろん、狸寝入りだった番外個体に散々からかわれた挙句、 ミサカネットワークを通じて打ち止め他妹達全員にリークされることになるのだが……それはまた別のお話。
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ちびちゃとあるあるとは、ちびちゃとでよくある出来事のことである 出会い厨が必ず最初にいうことば こん→何歳?→何処出身?→へえ→etc 出会い厨は毎回同じようなことしてるけど あれってたのしいのか・・・? ちゃH厨が必ず最初にいうことば こん→何歳?→何処出身?→Hすき?→移動しよ おい、出会い厨と対して変わらねえよ。 喧嘩師が煽りでいう言葉 死ねばいいんですがねえ 雑魚は黙ってろよ うるせーんだけど、しゃべらないで欲しいなあ 俺は最強喧嘩師なんですけど(キチガイ専門) 出会い厨が大抵、「何部?」と聞かれたときにあるあるの返答 サッカー部 バスケ部 本当は卓球なんだろ・・涙ふけよ ビッチな女が纏わりつくフラグだなこりゃ ちびちゃとしよう -- 名無しさん (2013-07-13 09 04 48) あたしは女えろいんだよ -- にしじまさきね (2013-07-15 16 11 44) 名前 コメント
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